遺伝子が語る免疫学夜話 / 橋本求 (2023) ... dasa
0
Last update: May 4, 2025, 11:49 p.m.

View

免疫に対する疑問をプロが説明してくれる。
大学で医学を学んだ身としては、ある程度知っている内容もあったがそれも含め、最新の知見も交えた語りは興味深かった。一方で、ある程度知っているにもかかわらず、著者のようにストーリー仕立てで語ることは決してできないと思い脱帽。大阪公立大学の膠原病内科教授に並ぼうなんておこがましいが、果たして自分が臨床や研究に今後数十年取り組んだとして、筆者のように基礎医学をより解像度高く理解し、日々更新される新しい論文を解釈し、独自の仮説を持って学問に挑むことができるとは到底思えない。というのも、この頃さすがに国家試験の勉強に手を付け始めたのだが、自分の学習能力に辟易しているからなおさらだ。私はこれまで、講義を聴き、定期試験をクリアし、仮免試験(CBT/OSCE)をパスしたわけだが、すなわち医学について基本的なことはある程度修めたはずである。しかし、ここ最近、いざ教科書を開いても、ほとんどが初めて見るような景色で絶望する。ほぼ丸暗記といった勉強の仕方に問題があったのではと反省している。今回の読書体験を経て、得た知識をストーリー仕立てで説明してみることで定着を図る、という勉強方法に改めて挑戦したくなった。アクティブリラーニングなる学習方法が話題だが、これって正直苦しい。自分がこんなにも覚えていないことに心をえぐられるばかり。それでも、ドMな気持ちで頑張りたい。国試に合格しても、友だちに聞かれた医学知識をわかりやすく説明できなければカッコがつかないし。ところで、すごく説明が上手な人ってままいるけれど、普段どうやって勉強してるんでしょう。Мなんかな。

Comments

no comment yet...